ClientObexConnection (DoJa-5.1 (APIリファレンス))

OBEX でクライアントとして通信を行う場合の接続を定義します。オペレーションとして PUT と GET をサポートしています。一回の接続で複数回 sendRequest メソッドを呼び出すことが可能で、連続して複数のリクエストを送信することができます。

OutputStream または DataOutputStream に出力したデータが PUT オペレーションの BODY ヘッダの内容としてサーバに送信されます。 GET オペレーションの場合、OutputStream または DataOutputStream に出力したデータは無視されます。
また、GET オペレーションに対するレスポンスの BODY ヘッダの内容は InputStream または DataInputStream から読み出すことができます。 PUT オペレーションに対するレスポンスの場合、 InputStream または DataInputStream は常に空のストリームとなります。 ObexConnection インタフェースで定義されている getContentLength メソッドはレスポンスの BODY ヘッダ内のコンテンツの長さを返します。

以下に IrDA 通信において PUT オペレーションを使用する場合のコード例を示します。

[DoJa-5.1 (905i) 以降]
端末によっては、IrDA 通信に加え IrSimple 片方向通信と IrSimple 双方向通信をサポートします。 IrSimple 通信機能では、connect(int) によって通信モードを指定できます。接続確立後、ObexConnection.getCommMode()を呼び出すことで通信モードを確認することができます。なお、IrDA 通信のみサポートしているサーバに対して、IrSimple 双方向通信を試みた場合には、 IrSimple 通信機能の IrDA 通信互換により IrDA 通信で接続が確立されます。

IrSimple 片方向通信と IrSimple 双方向通信においては、オペレーションとして PUT のみをサポートしています。

以下に IrSimple 片方向通信を行う場合のコード例を示します。

 
 try {
     ClientObexConnection coc;
     coc = (ClientObexConnection)Connector.open("obex:/irclient");
     coc.connect(ClientObexConnection.COMM_MODE_IRSIMPLE_UNILATERALLY); // この時点でデバイスに通電して
                                                   // CONNECT オペレーションを発行します。
                                                   // Server側からの接続要求応答がない為、
                                                   // 接続要求応答の受信が完了するまで待ちません。
     while (true) { // 複数のオペレーションを行う場合のループ。
                    // ループの中で PUT のみ指定できます。
         coc.setOperation(ObexConnection.PUT);
         coc.setName("foo");
         OutputStream out = coc.openOutputStream();
         // 書き込み処理
         out.close();
         coc.sendRequest(); // この時点で PUT オペレーションを送信します。
                            // Server側からのレスポンスがない為、レスポンスは受け取りません。
         int response = coc.getResponseCode(); // 必ずレスポンスコード「ObexConnection.SUCCESS」が返ります。
     }
     coc.close(); // IrSimple の場合、この時点で DISCONNECT オペレーションを
                  // 発行して、デバイスをオフにします。
 } catch (IOException e) {
 }

以下に IrSimple 双方向通信を行う場合のコード例を示します。

 try {
     ClientObexConnection coc;
     coc = (ClientObexConnection)Connector.open("obex:/irclient");
     coc.connect(ClientObexConnection.COMM_MODE_IRSIMPLE_INTERACTIVE); // この時点でデバイスに通電して
                                                  //  CONNECT オペレーションを発行します。
                                                  // Server側からの接続要求応答の受信が完了するまで待ちます。
     while (true) { // 複数のオペレーションを行う場合のループ。
                    // ループの中で PUT のみ指定できます。
         coc.setOperation(ObexConnection.PUT);
         coc.setName("foo");
         OutputStream out = coc.openOutputStream();
         // 書き込み処理
         out.close();
         coc.sendRequest(); // この時点で PUT オペレーションを送信して、レスポンスを受け取ります。
         int response = coc.getResponseCode();
     }
     coc.close(); // IrSimple の場合、この時点で DISCONNECT オペレーションを
                  // 発行して、デバイスをオフにします。
 } catch (IOException e) {
 }

メソッドの概要
`void`	`connect()` 接続を確立します。
`void`	`connect(int mode) [iアプリオプションAPI]` 通信モードに対応した接続を確立します。
`int`	`getResponseCode()` レスポンスコードを取得します。
`void`	`sendRequest()` リクエストを送信して、レスポンスの受信を完了するまで待ちます。
`void`	`setOperation(int operation)` オペレーションコードを設定します。

com.nttdocomo.io インタフェース ClientObexConnection

connect

connect

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インタフェース ClientObexConnection