com.nttdocomo.io
インタフェース ServerObexConnection

すべてのスーパーインタフェース:
javax.microedition.io.Connection, javax.microedition.io.InputConnection, ObexConnection, javax.microedition.io.OutputConnection, javax.microedition.io.StreamConnection
既知のサブインタフェースの一覧:
FelicaServerObexConnection

public interface ServerObexConnection
extends ObexConnection

OBEX でサーバとして通信を行う場合の接続を定義します。 オペレーションとして PUT と GET と DISCONNECT をサポートしています。 一回の接続で複数回 receiveRequest メソッドを呼び出すことが可能で、 連続して複数のリクエストを受信することができます。

PUT オペレーションのリクエストの BODY ヘッダの内容は InputStream または DataInputStream から読み出すことができます。 GET オペレーションのリクエストの場合、 InputStream または DataInputStream は常に空のストリームとなります。 ObexConnection インタフェースで定義されている getContentLength メソッドは リクエストの BODY ヘッダ内のコンテンツの長さを返します。
また、OutputStream または DataOutputStream に出力したデータが GET オペレーションに対するレスポンスの BODY ヘッダの内容としてクライアントに送信されます。 PUT オペレーションに対するレスポンスの場合、OutputStream または DataOutputStream に出力したデータは無視されます。
DISCONNECT オペレーションのリクエストを受信したら接続を閉じなければなりません。

[DoJa-5.1 (905i) 以降]
端末によっては、 IrDA 通信に加え IrSimple 片方向通信と IrSimple 双方向通信をサポートします。 IrSimple 通信機能では、クライアントの通信モードに応じてサーバの通信モードが決まります。 接続確立後、ObexConnection.getCommMode()を呼び出すことで通信モードを確認することができます。

IrSimple 片方向通信と IrSimple 双方向通信においては、 オペレーションとして PUT と DISCONNECT をサポートしています。

以下にコード例を示します。

   try {
       ServerObexConnection soc;
       soc = (ServerObexConnection)Connector.open("obex:/irserver");
       soc.accept(); // IrDA または IrSimple の場合、この時点でデバイスに通電して
                     // CONNECT オペレーションの待ち状態に入ります。
       while (true) { // 複数のオペレーションを行う場合のループ
           soc.receiveRequest(); // このメソッドから戻った時点で
                                 // リクエストが到着しています。
           int operation = soc.getOperation();
           if (operation == ObexConnection.PUT) {
               String name = soc.getName();
               InputStream in = soc.openInputStream();
               // 読み出し処理
               in.close();
               soc.sendResponse(ObexConnection.SUCCESS);
           } else if (operation == ObexConnection.GET) {
               String name = soc.getName();
               OutputStream out = soc.openOutputStream();
               // 書き込み処理
               out.close();
               soc.sendResponse(ObexConnection.SUCCESS);
           } else if (operation == ObexConnection.DISCONNECT) {
               break;
           }
       }
       soc.close();
   } catch (IOException e) {
   }
 

導入されたバージョン:
DoJa-2.0

フィールドの概要
 
インタフェース com.nttdocomo.io.ObexConnection から継承したフィールド
ACCEPTED, BAD_GATEWAY, BAD_REQUEST, COMM_MODE_IRDA, COMM_MODE_IRSIMPLE_INTERACTIVE, COMM_MODE_IRSIMPLE_UNILATERALLY, CONFLICT, CONTINUE, CREATED, DATABASE_FULL, DATABASE_LOCKED, DISCONNECT, FORBIDDEN, GATEWAY_TIMEOUT, GET, GONE, HTTP_VERSION_NOT_SUPPORTED, INTERNAL_SERVER_ERROR, LENGTH_REQUIRED, METHOD_NOT_ALLOWED, MOVED_PERMANENTLY, MOVED_TEMPORARILY, MULTIPLE_CHOICES, NO_CONTENT, NON_AUTHORITATIVE_INFORMATION, NOT_ACCEPTABLE, NOT_FOUND, NOT_IMPLEMENTED, NOT_MODIFIED, PARTIAL_CONTENT, PAYMENT_REQUIRED, PRECONDITION_FAILED, PROXY_AUTHENTICATION_REQUIRED, PUT, REQUEST_ENTITY_TOO_LARGE, REQUEST_TIME_OUT, REQUEST_URL_TOO_LARGE, RESET_CONTENT, SEE_OTHER, SERVICE_UNAVAILABLE, SUCCESS, UNAUTHORIZED, UNSUPPORTED_MEDIA_TYPE, USE_PROXY
 
メソッドの概要
 void accept()
           接続要求を待ちます。
 int getOperation()
           リクエストのオペレーションを取得します。
 void receiveRequest()
           リクエストの受信を完了するのを待ちます。
 void sendResponse(int code)
           レスポンスを送信します。
 
インタフェース com.nttdocomo.io.ObexConnection から継承したメソッド
getCommMode, getContentLength, getName, getTime, getType, setName, setTime, setType
 
インタフェース javax.microedition.io.InputConnection から継承したメソッド
openDataInputStream, openInputStream
 
インタフェース javax.microedition.io.Connection から継承したメソッド
close
 
インタフェース javax.microedition.io.OutputConnection から継承したメソッド
openDataOutputStream, openOutputStream
 

メソッドの詳細

accept

public void accept()
            throws java.io.IOException
接続要求を待ちます。 このメソッドを呼び出すと、接続要求が来るまでブロックします。 接続が確立されたらこのメソッドから戻ります。

例外:
ConnectionException - [DoJa-2.x のみ] サポートしている以上の接続を使おうとした場合に発生します(BUSY_RESOURCE)。
ConnectionException - [DoJa-3.0 (505i) 以降] 既に接続要求発行中の別スレッドが存在するか、別オブジェクトにより既に通信リソースが使用されている場合に発生します(BUSY_RESOURCE)。
ConnectionException - 端末がセルフモードの場合に発生します(SELF_MODE)。
SecurityException - [DoJa-3.0 (505i) 以降] OBEX の使用が許可されていない場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-2.x] 別スレッドからの中断要求やサスペンド により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.0] 別スレッドからの中断要求やサスペンド、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.5 (900i) 以降] 別スレッドからの中断要求発生、動画再生(コンポーネント上における再生に限る)の開始、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により、 通信が中断された場合に発生します。
IllegalStateException - [DoJa-2.1 以降] 音声・テレビ電話通話中に呼び出された場合に発生します。
ConnectionException - [DoJa-3.0 (505i) 以降] 赤外線リモコンが通信中である場合に発生します (BUSY_RESOURCE)。
ConnectionException - [DoJa-5.0 (903i) 以降] アドホック通信中の場合に発生します(BUSY_RESOURCE)。
ConnectionException - [DoJa-4.0 (901i) 以降] バックグラウンドで動作しているネイティブ機能が、 パケット通信中の場合に発生します(BUSY_RESOURCE)。
[DoJa-4.1 (902i) 以降] PTT呼通信中、PTT設定中に呼び出された場合にも発生します。
[DoJa-5.1 (905i) 以降] ミュージックチャネルダウンローダが起動中の場合にも発生します。

[DoJa-5.1 (906i) 以降] ソフトウェア更新のダウンロード通知機能が起動中の場合にも発生します。
ConnectionException - ネイティブの OBEX レイヤでタイムアウトが発生した場合に発生します(TIMEOUT)。
ConnectionException - ユーザが通信開始を許可しなかった場合や、 ユーザ操作により通信が中断された場合に発生します(USER_ABORT)。
java.io.IOException - I/O エラーが発生した場合に発生します。

receiveRequest

public void receiveRequest()
                    throws java.io.IOException
リクエストの受信を完了するのを待ちます。 このメソッドを呼び出すと、リクエストが到着するまでブロックして、 リクエストを全て受信し終わったらこのメソッドから戻ります。 このメソッドから正常に戻った場合は、 クライアントに対してレスポンスを送信するために、必ず sendResponse メソッドを呼ばなければなりません。

このメソッドを呼び出すことによって、それより前にこの接続オブジェクトから 取り出した InputStream, DataInputStream, OutputStream, DataOutputStream が無効になります。 次に InputStream, DataInputStream を取り出した時は、 このリクエストで受信したデータを読み出す入力ストリームを返します。 また、次に OutputStream, DataOutputStream を取り出した時は、 このレスポンスで送信するデータを書き込む出力ストリームを返します。

[DoJa-5.1 (905i) 以降]
なお、IrSimple 片方向通信は実際にクライアントに対するレスポンスを送信しませんが、 このメソッドを呼び出した後に、必ず sendResponse メソッドを呼ばなければなりません。

例外:
SecurityException - [DoJa-3.0 (505i) 以降] OBEX の使用が許可されていない場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-2.x] 別スレッドからの中断要求やサスペンド により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.0] 別スレッドからの中断要求やサスペンド、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.5 (900i) 以降] 別スレッドからの中断要求発生、動画再生(コンポーネント上における再生に限る)の開始、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により、 通信が中断された場合に発生します。
ConnectionException - ネイティブの OBEX レイヤでタイムアウトが発生した場合に発生します(TIMEOUT)。
ConnectionException - ユーザ操作により通信を中断された場合や、ユーザ操作により通信を中断された直後に呼び出された場合 に発生します(USER_ABORT)。
java.io.IOException - I/O エラーが発生した場合に発生します。

getOperation

public int getOperation()
リクエストのオペレーションを取得します。 直前に実行した receiveRequest メソッドにおいて受信した リクエストのオペレーションコードを返します。

戻り値:
リクエストのオペレーションを返します。
例外:
RuntimeException - 呼び出してはならない状態の時に呼び出された場合に発生します。

sendResponse

public void sendResponse(int code)
                  throws java.io.IOException

レスポンスを送信します。

[DoJa-5.1 (905i) 以降]
ただし、IrSimple 片方向通信は実際にクライアントに対してレスポンスを送信しませんが、 receiveRequest メソッドを呼び出した後に必ずこのメソッドを呼ばなければなりません。

ミニマムスペックでは、以下のレスポンスコードがサポートされています。

  1. ObexConnection.SUCCESS
  2. ObexConnection.NON_AUTHORITATIVE_INFORMATION
  3. ObexConnection.UNAUTHORIZED
  4. ObexConnection.FORBIDDEN
  5. ObexConnection.NOT_FOUND
  6. ObexConnection.REQUEST_TIME_OUT
  7. ObexConnection.CONFLICT
  8. ObexConnection.NOT_IMPLEMENTED
  9. ObexConnection.BAD_REQUEST
  10. ObexConnection.DATABASE_FULL
  11. ObexConnection.DATABASE_LOCKED

パラメータ:
code - レスポンスコードを指定します。
例外:
ConnectionException - receiveRequest メソッドを呼び出す前に呼び出された場合に発生します(ILLEGAL_STATE)。
IllegalArgumentException - 引数 code にサポートしていないレスポンスコードが指定された場合に発生します。
SecurityException - [DoJa-3.0 (505i) 以降] OBEX の使用が許可されていない場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-2.x] 別スレッドからの中断要求やサスペンド により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.0] 別スレッドからの中断要求やサスペンド、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により通信が中断された場合に発生します。
java.io.InterruptedIOException - [DoJa-3.5 (900i) 以降] 別スレッドからの中断要求発生、動画再生(コンポーネント上における再生に限る)の開始、 待ち受けアプリケーションでの非活性化状態への遷移により、 通信が中断された場合に発生します。
ConnectionException - ネイティブの OBEX レイヤでタイムアウトが発生した場合に発生します(TIMEOUT)。
ConnectionException - ユーザ操作により通信を中断された場合や、ユーザ操作により通信を中断された直後に呼び出された場合 に発生します(USER_ABORT)。
java.io.IOException - I/O エラーが発生した場合に発生します。