パッケージ com.jblend.media

メディア操作関連の基底となるクラスおよびインタフェースを提供します。

参照:
説明

インタフェースの概要

MediaImageOperator	画像を再生するメディアプレイヤーで描画位置などを操作するためのインタフェースです。
MediaPlayerListener	メディアプレイヤーの状態変化を知るためのリスナを実装するためのインタフェースです。

クラスの概要

MediaData	すべてのメディアデータクラスが継承する基本クラスです。
MediaPlayer	このクラスはすべてのメディアプレイヤーの基底となる抽象クラスです。

パッケージ com.jblend.media の説明

メディア操作関連の基底となるクラスおよびインタフェースを提供します。

メディアプレイヤーを構成する基本的なクラスおよびインタフェースの関連を図1に示します。

microJBlendのメディアプレイヤー関連のクラス構成は、再生をサポートするメディアの種別ごとに、MediaDataを継承したクラスおよびMediaPlayerを継承したクラスが追加、実装されます。図1ではこれらのクラスを「MediaData継承クラス」および「MediaPlayer継承クラス」で表しています。

図1. メディアプレイヤー主要クラス構成図

MediaData クラス

すべてのメディアデータクラスが継承する基本クラスです。データの設定、および属性の取得のためのメソッドが定義されています。

MediaData継承クラス（メディアデータクラス）

ライブラリがサポートするメディアの種類ごとにMediaDataを継承したクラスが定義されます。たとえば、SMAFをサポートする場合にはcom.jblend.media.smaf.SmafDataという名前のクラスがクラスライブラリに実装されています。

メディアプレイヤーに再生させるメディアはMediaData継承クラスとして定義されたクラスに保持させます。 画像メディアを含むメディア用のクラスについてはMediaDataクラスのメソッド以外に画像の幅と高さを取得するためのメソッドが追加されます。

MediaPlayer クラス

メディアプレイヤーの基本機能を定義した抽象クラスです。すべてのメディアプレイヤーはこのクラスを継承したクラスとして実装されます。メディアデータの設定、再生、一時停止、再開、および停止などの機能を定義します。また、メディアプレイヤーが発生するイベントを待ち受けるためのイベントリスナの登録や削除の機能も定義されます。

MediaImageOperatorインタフェース

メディアの画像サイズの取得、メディア内の表示領域の位置の設定と取得、メディアプレイヤーの画面上での位置とサイズの設定と取得などの機能を定義します。画像メディアを表示するメディアプレイヤー（MediaPlayerの継承クラス）はこのインタフェースを実装しています。

MediaPlayer 継承クラス（メディアプレイヤークラス）

各種メディアを再生するメディアプレイヤーのクラスです。ライブラリがサポートするメディアの種類ごとにMediaPlayerを継承したクラスが定義されています。たとえば、SMAFをサポートする場合にはcom.jblend.media.smaf.SmafPlayerという名前のクラスがクラスライブラリに実装されています。

MediaPlayer継承クラスとして定義されるクラスが提供するメソッドはメディアに依存します。たとえば画像を含まない音声メディアを扱うクラスではMediaImageOperatorインタフェースは実装されていません。

MediaPlayerListenerインタフェース

メディアプレイヤーからのイベントを受け取るためのインタフェースです。このインタフェースはMIDletが実装し、メディアプレイヤーに登録して使用します。メディアプレイヤーからのイベントとして下記の2種類が通知されます。

• メディアプレイヤーの状態が変化した
• 再生の繰り返しが発生した

MIDlet実装クラス

MIDletはメディアプレイヤーからのイベントを受け取るためにMediaPlayerListenerインタフェースを実装する必要があります。